日本学術会議が2018年に定年退職を迎えた会員の補充をしようとした人事で、学術会議の候補者案に難色を示した首相官邸に対し、学術会議が理由の説明を求めたが「言う必要はない」と拒否され、再三にわたり面会も断られていたことが9日、分かった。当時会長だった山極寿一前京都大学長が証言した。

 複数の学術会議関係者によると、18年9月に人文・社会科学系と生命科学系の男性会員2人が定年退職。学術会議は推薦する候補者を2人ずつ順位を付けて示したが、官邸は同意せず、人文・社会科学系の順位を入れ替えるよう要求した。