滋賀県は9日、琵琶湖北部の深層が広範囲で酸素不足になっているとの調査結果を発表した。酸素を豊富に含んだ上層の水が冬に冷えて沈む「全層循環」が、暖冬の影響で2年続けて十分に起きなかったためとみられる。県は「低酸素の水域がさらに拡大すれば、生態系や漁業に悪影響が生じる恐れがある」とした。

 調査は9月に県北西部の高島市沖で実施。水深90メートルの湖底7カ所で水中の酸素濃度を調べると、6カ所で水中生物の生存が難しくなる1リットル当たり2ミリグラムを下回り、5カ所ではほぼ無酸素の状態だった。複数箇所でほぼ無酸素となるのは1979年の観測開始以来初めて。