日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題で、同会議が2018年に定年退職した会員の補充として後任を推薦しようとした際にも、官邸が同意しなかったことが7日、関係者への取材で分かった。補充ができず、今年9月末まで1人が欠員となった。

 複数の関係者によると、18年9月に人文・社会科学系と生命科学系の男性会員2人が定年退職。同会議が1ポストにつき2人ずつリストアップし、順位を付けて官邸に示した。官邸は人文・社会科学系の順位を入れ替えるよう要求したという。

 学術会議は差し替えはできないと判断し、補充を断念。生命科学系の1人は了承された。