メディアアーティストの落合陽一と日本フィルハーモニー交響楽団の共同プロジェクト「_する音楽会」が13日、東京芸術劇場(東京都豊島区)で開催される。映像演出の専門チームが参加して、会場とオンラインの配信で異なる鑑賞体験を提供する。

 「耳で聴かない音楽会」などテクノロジーを用いた企画を、2018年から日本フィルと開催してきた落合は「デジタル技術で生の音に対して何ができるかの挑戦。配信に中継以上の鑑賞価値をもたらしたい」と意気込む。

 演目は、ベートーベンの交響曲第7番第4楽章や、スペイン風邪がはやった1918年に作曲されたストラビンスキーの「兵士の物語」、新型コロナウイルス禍で藤倉大が作曲した「Longing from afar」など。指揮の海老原光は「音楽家が社会にどう立ち向かってきたか。選曲のテーマはディスタンスと音楽です」と語る。

 タイトルの一部を空白にしたことについて、落合は「コロナ禍の状況下で試行錯誤して作り上げる音楽会。今回は(開催の)瞬間まで付けずにいきます」としている。

 オンラインの生配信に加え、24日にも再配信する。配信視聴券はホールでのS席の鑑賞チケットと同額の6千円。詳細は同楽団、電話03(5378)6311。配信視聴券はイープラスで24日分のみ販売中(17日まで)。