鹿児島県の奄美大島で、絶滅の恐れがあるツルウリクサとダイサギソウが、それぞれ見頃を迎えている。盗掘や、草刈りの影響で分布地が減り、いずれも島内で群落は数カ所だけという。

 ツルウリクサは、森林の縁の地面をはうように広がる。筒状の紫色の花は約2センチ。奄美の植物に詳しい写真家山下弘さん(68)によると、沖縄では見られなくなり、奄美は国内唯一の自生地の可能性がある。

 ダイサギソウは日当たりのよい場所を好むランの一種。白い花をサギの飛ぶ姿に見立てて名付けられた。

 山下さんは「希少な植物は見て楽しみ、写真を撮るだけにしてほしい」と話している。