神経の働きを調節する細胞である「アストロサイト」の一種に、痛みを強める働きを持つものがあることを九州大大学院の津田誠教授(神経薬理学)らの研究グループが発見し、米科学誌の電子版に6日発表した。この細胞の働きを弱めることで、鎮痛薬の効果向上に応用できると期待されている。

 見つかったのは「Hes5」という遺伝子を持つアストロサイト細胞。皮膚の感覚を脳へ伝える脊髄の一部で発見した。この細胞を刺激し働きを活発にした状態のマウスの足をつついたところ、軽い刺激でも痛みを感じることを確認した。

 津田教授は「鎮痛薬の効果を高める補助薬の開発などにつなげたい」と話した。