独創的な学問体系を確立した博物学者で民俗学者の南方熊楠(1867~1941年)が渡航先の米国とキューバで採集し、特注のトランクに詰めて持ち帰った植物標本のうち、約40点を初めて公開する特別展が3日、和歌山県白浜町の南方熊楠記念館で始まった。12月9日まで。

 熊楠は1887年に渡米。英国に移るまでの約5年間、ミシガン、フロリダ両州とキューバで植物採集を続け、A3判の紙に貼って標本にした。トランクには千点以上の標本が入っていた。

 特別展では、食虫植物サラセニアや、「砂漠の旅人」と呼ばれるシダ植物のテマリカタヒバなどの標本が展示され、人目を引いている。