飛鳥時代の588年に建設が始まったとされる日本初の本格的寺院・飛鳥寺(奈良県明日香村)の旧境内から出土した鐘形の風鈴「風鐸」の破片を奈良文化財研究所が成分分析したところ、朝鮮半島や中国など海外産の鉛が使われていた可能性があることが分かった。成果は9月30日に発行された同研究所紀要に掲載された。

 風鐸は軒先などにつるされた。同研究所は2018年度の発掘で金属片を発見。小型の金銅製で、型式から国内最古級とみられる。

 また大官大寺(同村)で見つかった風鐸の破片(8世紀初頭)は、分析すると日本の中国地方西部の標準的な鉛の成分で、国内産原料で作られた可能性がある。