北海道の山岳地帯だけに生息する準絶滅危惧種のエゾナキウサギが冬支度の真っ最中だ。15日は鹿追町の然別湖近くの岩場を駆け回り、餌になる草葉を集めてねぐらの巣穴に運び込んでいた。

 ピィッ、ピィッ―。冷たい風に乗って山々に甲高い鳴き声が響いた。それと同時に、体長15センチほどの小さなウサギが岩の隙間から顔を出し、斜め上を見て考え込むような愛らしい姿を見せていた。

 3年前から写真を撮りに毎年来ているという帯広市の会社員庄内直人さん(28)は「小さい耳にくりっとした目。本当に無害な生き物という感じでかわいい」と顔をほころばせた。