和綿の一種「伯州綿」の復興に取り組む鳥取県境港市で、綿花の収穫が最盛期を迎えている。市によると、今年は梅雨の長雨で畑が水浸しになった影響もあり、例年と比べて花の数は少なめ。それでも、ふわふわの白い綿を市民らが手のひらで包むようにして摘む作業は、11月中まで続く見通し。収穫量は約400キロを見込む。

 伯州綿は「伯耆国」と呼ばれた鳥取県西部で江戸時代に栽培され、鳥取藩の財政を支えた作物。だが、明治時代以降、安価な綿が輸入され衰退した。

 市は08年から休耕地を活用し、農薬や化学肥料を使わない栽培に取り組んでいる。綿は、新生児を抱く際の「おくるみ」に加工される。