東日本の広範囲に河川氾濫や土砂災害をもたらした昨年の台風19号の上陸から1年を迎えた12日、傷んだままの自宅で暮らす在宅被災者がいる。決壊した堤防の3割が復旧に至らず復興は途上だ。新型コロナウイルスの影響で追悼式は参列者を制限して開かれ、祈りの日に影を落とした。

 阿武隈川の支流が氾濫した宮城県丸森町に住む無職佐藤義孝さん(69)は、1メートル以上浸水した自宅で生活し続けるが、床の張り替えは今も終わっていない。近くの五福谷川も仮堤防が作られただけだ。「いつになったら復興するのか…。早く安心できる町をつくってほしい」とため息をついた。