東日本大震災で被災した宮城県南三陸町が町の旧中心部に整備していた震災復興祈念公園が、発生9年7カ月を経て12日、全面開園した。町職員ら43人が犠牲になり、骨組みだけが残る防災対策庁舎の入り口の脇に、町は新たに献花台を設けた。関係者は花を手向け、亡くなった人たちをしのんだ。

 公園は広さ約6・3ヘクタール。昨年12月、町内の犠牲者の名簿を安置する「祈りの丘」など主要施設が開園した。全面開園で、防災対策庁舎手前まで近づけるようになった。佐藤仁町長は式典で「犠牲者に静かに手を合わせ、震災の記憶を語り継ぐ場として足を運んでほしい」と述べた。