元営業社員が顧客から計約19億円を詐取した事件が発覚した第一生命保険に対し、金融庁が保険業法に基づく報告命令を出していたことが12日、分かった。金融庁は被害額の大きさから重大な問題とみており、不正の手口や背景などについて詳しい報告を求め、全容解明と再発防止に向けた体制の整備を促す。

 第一生命などによると、元社員は山口県周南市の事務所に勤務していた80代の女性。少なくとも顧客21人から計約19億円をだまし取った。今年4月まで10年以上にわたり、30%の利息が付くといった架空の「特別枠」の運用を提案していたといい、不正発覚を受けて元社員を懲戒解雇した。