戦国武将の上杉謙信、武田信玄の軍勢が激突した「川中島の戦い」(1553~64年)の直前に、謙信が家臣に宛てた書状が10日までに見つかった。東京大史料編纂所の村井祐樹准教授によると、合戦前夜に出された書状の発見は、両軍を通じて初めて。村井准教授は「地名や人名を含め、戦いへと向かう当時の情勢が具体的に記されており、極めて貴重な発見だ」と話している。

 書状は、謙信が家臣の本庄繁長に向けて風雲急を告げる内容で、53年4月28日付。後に謙信の配下となる豪族村上義清の本拠地「信州坂木」(長野県坂城町)に信玄の軍勢が進出し、義清から援軍の要請を受けたことを伝達した。