日銀が1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、代表的な指標である大企業製造業の業況判断指数(DI)が6月の前回調査から7ポイント上昇のマイナス27となった。改善は2017年12月の調査以来、11四半期ぶり。3カ月後の景況感を予測したDIはマイナス17と、2期連続の上昇を見込む。

 ただ、景況感の水準はリーマン・ショック後の09年9月(マイナス33)に迫る低さで、企業の景気に対する実感は厳しい。新型コロナウイルスで中断していた経済活動は再開が進むが、当面は感染症との共存を余儀なくされる中、景気の本格的な回復は遠い。