自宅を持たず、金沢市のゲストハウスを転々としている私立高校の英語教師がいる。生活に必要最低限の物しか持たない「ミニマリスト」で、民間企業でも働く吉川佳佑さん(26)だ。物を手放したことで時間にゆとりができ、学校以外の社会と接点が増えた。生徒に将来の多様な選択肢を提示したいと、そこで得た刺激や経験を伝えている。

 吉川さんが持ち歩くのは、パソコンやパスポート、歯ブラシなどが入った革のリュックサックだけ。下着は4日分。洋服は上下そろったグレーのセットアップ二つで、仕事着と私服を分けない。

 2018年10月、当時住んでいた金沢市の賃貸アパートを解約した。