2015年に東京都練馬区の「桜台マタニティクリニック」で出産し、出血性ショックにより死亡した女性=当時(35)=の遺族が、医師とクリニックの運営法人に計約1億7千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は30日、「高度な医療機関への搬送が遅れた注意義務違反がある」として計約1億2千万円の賠償を命じた。

 判決で伊藤正晴裁判長は、帝王切開後に出血が続いており、日本産科婦人科学会などのガイドラインに照らし危険な状態だったと指摘。輸血できる機関に搬送すべきだったとした。その上で「もっと早く搬送されていれば助かったと認められる」とした。