政府が日朝関連予算の一部を2015年度から18年度まで4年連続で執行できなかったことが9日、分かった。消化できなかったのは外務省職員の北朝鮮出張費。太平洋戦争前後の混乱などで亡くなった日本人の遺骨に関する調査を見込んでいたが、北朝鮮が受け入れなかった。19年度予算も現時点で使われておらず、5年連続となる可能性もある。共同通信が情報公開請求で入手した外務省文書と、同省への取材で判明した。

 出張経費を計上し続ける背景には、拉致被害者の安否確認や遺骨調査を明記した14年5月の日朝合意が現在も有効で、北朝鮮には応じる責任があるとする日本の立場がある。