長崎の被爆者を長年取材し、写真集を出版した写真家の大石芳野さん(76)が7日、長崎市で講演して「一人一人の被爆者の姿を見ながら、自分を重ねてほしい」と語り、自身の作品を通して被爆者の思いが伝わってほしいとの願いを込めた。長崎市で5日に始まった大石さんの写真展の関連行事として講演した。

 大石さんは、撮影に応じてくれた被爆者の多くが「私たちが受けた苦しみは、もう二度と誰にも味わわせたくない」と話したと強調。被爆者たちの心情を察し、「記憶と恐怖と不安、悲しみを抱えながら生きてきたと思う」としみじみ語った。