大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)の運転士だった男性2人がひげを禁止する内規に従わず不当な人事考課を受けたとして、市に慰謝料など計約450万円を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(江口とし子裁判長)は6日、違法性を認め計44万円の支払いを命じた一審判決を支持し、市側、原告側双方の控訴を棄却した。

 判決理由で江口裁判長は、ひげは個人的自由に属すとした一審大阪地裁判決を踏襲。現時点では憲法上の権利とまで認める事情はないものの、ひげに関する服務規律は「労働者の利益や自由を過度に侵害しない合理的な内容の限度で拘束力を認めるべきだ」と判示した。