日本近代美術の父と呼ばれ、明治期に米東部ボストン美術館で学芸員を務めた岡倉天心(本名・覚三)が英語で台本を書いた未完のオペラ「白狐」が日本人作曲家の手でよみがえり、ことし11月にニューヨークで凱旋公演が行われることになった。「100年の眠りから覚めた画期的作品」(芸術監督のフアン・プンテス氏)として米国初演で芸術祭のフィナーレを飾る予定だ。

 白狐(英語名THE WHITE FOX)は、天心が亡くなった1913年に書かれた最後の著作。人に化けたキツネが人間と結婚して子どもをもうけたが、正体を知られて古巣に帰ったという伝説を基にした作品だ。