2011年3月の福島第1原発事故を巡り、東京電力旧経営陣が業務上過失致死傷罪で強制起訴された裁判で、検察官役の指定弁護士は30日、勝俣恒久元会長(79)ら3人を無罪とした19日の東京地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。

 指定弁護士は「このまま確定させるのは著しく正義に反する。被告の負担を考慮しても、上級審で判断を求めるべきだ」とのコメントを出した。勝俣元会長と武黒一郎元副社長(73)、武藤栄元副社長(69)の3人にいずれも禁錮5年を求刑していた。

 3人の弁護側は「コメントを出す予定はない」としている。