「物書同心居眠り紋蔵」シリーズや「恵比寿屋喜兵衛手控え」などの歴史・時代小説で知られる作家の佐藤雅美(さとう・まさよし)さんが7月29日、静岡県伊東市の自宅で死去した。講談社が3日、発表した。78歳。神戸市出身。葬儀は近親者で行った。病気療養中だったという。

 早稲田大卒業後、就職した会社を3日で退職。週刊誌などのライターとして活動し、初めて書いた小説「大君の通貨」が1985年に新田次郎文学賞を受賞した。94年には、江戸時代に訴訟事の相談を請け負った「公事宿」を題材とする「恵比寿屋―」で直木賞を受けた。