芥川賞作家で、長崎大核兵器廃絶研究センター客員教授の青来有一さん(60)が28日、長崎市で講演した。原爆をテーマにした文学について「核兵器がなくならない限り、書いていくべきだ」と強調した。

 青来さんは被爆した両親の下に生まれ、長崎市に勤務する傍ら小説を書き、2001年に「聖水」で芥川賞を受賞。講演では市民ら約80人を前に、「原爆に関わる小説を書いていて、ほとんど関心を持ってくれていないと感じる」と吐露し、今後は核兵器を巡る現状や危機感を作品に盛り込み、読んでもらうきっかけにしたいと語った。