日本金属学会(仙台市)が共同刊行する雑誌に掲載された、井上明久東北大元学長の研究グループの論文3本に誤りがあったとして、学会がこれらの論文を撤回していたことが26日、分かった。東北大の大村泉名誉教授らが宮城県庁で記者会見し、大学に対して井上氏の研究不正を認定するよう求める書面を提出したと明らかにした。

 同学会が撤回したのは、1997年と99年、2000年に発表された金属ガラスに関する論文。別の論文と同じ写真や図が使われるなどしており、同学会の元会長ら6人が撤回を要請。学会は「不適切だった」と認め、3月26日付で撤回した。