類人猿のボノボの雄は、同じ群れに母親がいると繁殖に成功しやすい―。京都大霊長類研究所の古市剛史教授らの国際チームがこんな研究結果を22日までに国際学術誌電子版に発表した。

 ボノボは息子をボスにするため母親同士がけんかすることが確認されていたが、繁殖競争への関与は不明だった。「集団内で息子の地位を上げようとする母親らの闘争が孫づくり競争につながっている」としている。

 チームによると、ボノボでは雌の地位が雄より高く、群れの行動も雌たちが決めるとされる。群れでの順位が1位の雌の息子は雄の1位になることが多く、息子はより多く交尾の機会を得ることも知られていた。