京都市上京区の興聖寺は19日、徳川家康と面会し、日本との外交交渉に尽力した朝鮮王朝の高僧・惟政(松雲大師、1544~1610年)による漢文の墨蹟を報道陣に公開した。韓国・密陽市にある惟政ゆかりの表忠寺に墨蹟の複製を授与する式典を10月4日にソウルで開く。

 興聖寺の望月宏済住職(46)は「日本と朝鮮半島の間で友好を築こうと努力が行われてきたことを両国民に広く知ってほしい」としている。

 興聖寺によると、惟政は文禄・慶長の役で、義僧兵を率いて日本と戦った。1604年に対馬に渡り、翌年京都で家康と会見、国交回復や朝鮮人捕虜の帰国交渉に大きな役割を果たした。