アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁が年内に退任を表明し、日本政府が後任候補として財務省の前財務官の浅川雅嗣内閣官房参与を推薦することが16日分かった。歴代9人の総裁は、1966年のADB発足以来すべて日本人が務めており、日本政府は浅川氏の幅広い国際人脈を生かし、総裁の座を維持したい考えだ。

 総裁が退任を表明すれば、後任は加盟国による選挙で選ばれる。アジアでの影響力拡大を狙う中国など、ほかの加盟国が総裁候補を立てるかどうかが焦点となる。

 中尾氏は2013年4月にADB総裁に就任した。