宇宙が膨張する速さを示す「ハッブル定数」を新たな手法で計算したと、ドイツや日本などのチームが12日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。遠くにある星から届く光が途中にある銀河の重力で曲がる「重力レンズ」と呼ばれる現象を観測して計算し、これまで想定されていたよりも膨張が速いことを示した。

 ハッブル定数は宇宙のサイズや年齢を知るために重要な数字。2000年ごろには「銀河までの距離が326万光年増すごとに、遠ざかる速さが秒速70キロ増す」との共通理解ができた。だが最近、より速い値も遅い値も提案されて議論になっている。今回は「秒速82キロ」と速い側だった。