東京電力は1日、福島第1原発1、2号機の共用排気筒(高さ約120メートル)の上半分を解体する作業で、最上端部の高さ約2・3メートル分を輪切りにし、地上に下ろす最初の工程を終えた。切断装置に不具合が相次ぎ、当初計画より約1カ月遅れた。

 排気筒は2011年の事故の際、1号機の原子炉格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含む蒸気を放出する「ベント」に使われた。現場の放射線量が高く、大型クレーンで切断装置をつり上げ、遠隔操作で作業を進めたが、通信障害や回転のこぎりの刃の摩耗などで難航。切断装置のケーブルが外れる施工ミスや、作業員の熱中症なども影響した。