厚生労働省は9日、2018年度の年金特別会計の収支決算を発表した。会社員や公務員が加入する厚生年金は、積立金の運用益により、時価ベースで2兆4094億円の黒字で、3年連続の黒字となった。

 公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用益が17年度より縮小し、厚生年金の黒字額は約8兆円減った。自営業者らが入る国民年金も時価ベースで772億円の赤字で、3年ぶりの赤字。

 保険料収入は9845億円の増加。雇用情勢の改善などで高齢者や女性の就業が進み、16年からパートなどの短時間労働者にも厚生年金の適用が拡大されたことが要因とみられる。