兵庫県佐用町で2009年に20人が死亡した豪雨災害から10年となる9日、犠牲者の名が刻まれ、記憶の風化防止の願いが込められたモニュメントがある同町の「復興ひろば」に献花台が設けられ、遺族や庵逧典章町長ら約80人が花を手向けて追悼した。

 避難中の孫ら3人が犠牲になった同町の小林武さん(78)は「なぜ助けることができなかったのか。台風シーズンが来るとその思いが募り、忘れることができない10年だった」と声を詰まらせ、行政による迅速な情報発信の必要性を訴えた。

 豪雨災害は台風接近に伴う大雨で川が氾濫し、4歳の女児や小中高生を含む20人が亡くなった。