文化庁は8日、パリの世界遺産ノートルダム寺院の大火災を受けた文化財防火態勢の緊急調査結果を発表した。世界遺産または国宝に指定されている建造物799棟の大半は消火栓や放水銃などの消火設備を設置済みだが、このうち146棟(18%)は設置や改修から30年以上が経過。30年未満の619棟(77%)でも、約半数から故障や不具合の報告が同庁に寄せられているという。

 文化庁は「老朽化により機能しない恐れもある」として、30年以上経過した設備を中心に、早期の交換や改修を所有者側に求める考え。文化財防火に取り組む際の留意点を近くまとめ、指針として示す方針だ。