原爆の被害を受けながら74年たった今も現役で走り続けている広島電鉄の路面電車に乗り、被爆者から当時の状況や体験を聞いて核の恐ろしさを学ぶ催しが4日、広島市で開かれた。広島県内の教職員らでつくる「広島平和教育研究所」の主催で、今年で31回目。

 二つの異なるルートを走る各1両の電車に小学生の親子ら約90人が分乗。午前10時すぎに同市中区の原爆ドーム前を出発し、広島駅などを巡る電車には在日韓国人の被爆者、李鐘根さん(89)が乗車した。李さんは、顔の傷口からうじがわき、母親から「もう治らないだろうから死んだ方がいい」と涙ながらに言われたことなど体験を語った。