記録的大雨で被害を受けた佐賀県の被災地では31日、県内外から駆け付けたボランティアが住民と協力して住宅の清掃や片付けを進めた。鉄工所から大量の油が流出した大町町では水が引いたが、油の除去は長期化する恐れも。深刻な作物被害に農家は肩を落とした。

 鉄工所付近では油のにおいが鼻をつく。周囲の広大な水田の稲は、穂先の多くに油が付着し茶色くなっていた。濁った水につかったまま稲が見えないところもある。

 10月上旬に収穫を控えていた農家岸川研二さん(69)は、今年の収穫を断念した。「全滅状態になるのは初めて。今後、稲作を続けられるかも分からない」と天を仰いだ。