風邪で医療機関を受診した患者に抗生物質(抗菌薬)が処方された割合は、2017年度では奈良県が48・9%で最も高く、福井県が26・6%で最も低いことが30日、全国健康保険協会(協会けんぽ)が初めて実施した都道府県別調査で分かった。全国平均は35・9%で地域差が目立った。

 協会けんぽによると、多くの風邪に抗菌薬は有効ではなく、必要のないケースで使用すると抗菌薬が効きにくい「薬剤耐性菌」の発生を招く。担当者は「抗菌薬を適正に使用してほしい。医療費の抑制にもつながる」と指摘している。政府も耐性菌の拡大を防ぐため、抗菌薬の使用を減らすよう啓発している。