東京電力は30日、東日本大震災で事故を起こした福島第1原発1、2号機の共用排気筒(高さ約120メートル)の上半分を解体する作業を再開した。しかし、前回作業時と同様に、大型クレーンでつり上げた切断装置にトラブルが起き、作業が大幅に遅れた。31日朝まで夜通しで作業を続ける。

 排気筒は原発事故の際に原子炉格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含む蒸気を放出する「ベント」に使われた。現場の放射線量が高いため、切断装置を遠隔操作する必要がある。

 東電によると、遠隔操作するための通信設備に不具合が生じた。不具合はいったんは解決したが、その後に別の問題も発生した。