九州北部を襲った猛烈な雨で佐賀県大町町の鉄工所から住宅街に流出した油が拡散し、田畑の農作物に付着していることが30日、分かった。県などは除去作業を進めるとともに、被害実態を調べている。

 油が流出したのは「佐賀鉄工所大町工場」。県などによると、油は鉄を冷やすために使用され、流出量は約5万リットルとされる。町内で営農する岸川昭一郎さん(41)は「機械が浸水で駄目になっただけでなく、稲の穂先まで油がべっとり付着した。米作りも再開できるのか」と頭を抱えた。農業被害の範囲について県は「調査中で全容は把握できていない」とする。