【テニアン共同】太平洋戦争で日米両軍の激戦地となったテニアン島で、島の出身者や遺族らでつくる「南洋群島帰還者会」が28日、団体としては最後となる慰霊祭を開いた。27日には同じく激戦が展開された隣のサイパン島でも最後の慰霊祭を開催。参加者の高齢化に伴う判断で、戦争体験や記憶の継承は岐路を迎えている。

 南国の強い日差しが照りつける中、島南端の「沖縄の塔」前で100人超が黙とう。同会事務局長で遺族代表の安里嗣淳さん(73)=沖縄県沖縄市=は、戦闘に巻き込まれて7歳の兄と5歳の姉が死亡したことに触れ「いまだに納得できない無念の死です」と悔しさをあらわにした。