肺に転移した甲状腺がんや骨に転移した前立腺がんなどで手術ができない患者を対象に、放射性物質を組み込んだ薬を服用し体内でがん細胞に放射線を当てて破壊する「アイソトープ治療」を巡り、透析中や知的障害のある患者への実施が見送られる例があることが16日、関係者への取材で分かった。患者が一定期間、病室にとどまる必要があり、実施は難しいと判断したとみられる。

 この治療は、そうした転移がんへの“切り札”とされ、治療を受けられない患者の実態を調べるため、日本核医学会は秋にも、認知症の患者を含め治療見送りの件数や理由などの全国調査を実施し、対策を検討する。