【カイロ共同】内戦が続く中東イエメンの南部アデンで10日、南部の分離独立を主張する「南部暫定評議会」(STC)がハディ暫定大統領の宮殿などを占拠した。複数の現地報道が伝えた。アデンに拠点を置くハディ暫定政権は「クーデターだ」と非難する声明を出した。両者は内戦で親イラン武装組織フーシ派と戦ってきたが、情勢はさらに混迷を深めそうだ。

 内戦はハディ氏を支えるサウジとアラブ首長国連邦(UAE)が15年に軍事介入して泥沼化してきた。STCはUAEの影響下にあるとされ、サウジとUAEの間に溝ができる可能性もある。イエメンは1990年の統合まで南北に分裂していた。