昭和天皇が亡くなる約4年半前の1984年6月、政府が改元に備え、新元号考案者の候補として芥川賞作家の井上靖氏ら6人をひそかにリスト化していたことが10日、国立公文書館が共同通信に開示した公文書で明らかになった。文化勲章受章者や文化功労者といった選考基準を設定。国文学と日本史学の専門家が含まれ、当時から国書(日本古典)の採用を選択肢としていたことが判明した。

 昭和天皇は89年1月に逝去。政府は最終的にリストになかった山本達郎東大名誉教授に依頼し「平成」に改めた。

 政府はこれまで元号考案を要請した相手を明らかにしていない。