太平洋戦争末期に発生し、千人超の犠牲者を出しつつも軍部の情報統制で「隠された震災」といわれる昭和東南海地震。名古屋大研究チームが、当時の記録を集約した報告書をまとめた。戦後明らかにされた機密扱いの調査資料のほか、各地の郷土誌や慰霊碑などを収集。同地震は南海トラフ地震の一つとされており、巨大地震対策への活用に期待が寄せられている。

 1944年12月7日午後、紀伊半島東側を震源とするM7・9の地震が発生。戦後40年近くたってから、故飯田汲事・名古屋大名誉教授らが自治体などに残っていた記録を集め全体像をまとめた。今回は軍需工場で被害に遭った生徒の手記も集めた。