30年以上前に描いた未完の作品「翔んで埼玉」が今年2月に実写映画化され、大ヒットした漫画家魔夜峰央。6月には代表作「パタリロ!」の実写版(主演・加藤諒)も劇場公開された。漫画家生活45年を超えての快進撃に「2019年は私の年」と胸を張る。

 デビューは1973年。漫画家になることは「多分、生まれた時から決まっていた」という。「母親にもよく『おまえは勤め人に向かない』と言われていた。実際、漫画以外でお金を稼いだことはありません」

 2015年、それまで「描いたことさえ忘れていた」という「翔んで埼玉」が復刊され話題に。時を同じくして「パタリロ役にぴったり」な加藤がブレークするなど「世の中全てが自分のためにお膳立てをしてくれているようだった」と振り返る。

 映画「翔んで埼玉」では、物語の案内役として冒頭に出演。自身の妻と長女、長男も周囲で踊るバレエダンサーとして参加した。「通行人でいいから出たいとお願いしたら、大ごとになった。さすがに手が震えました」

 連載中の「パタリロ!」は100巻を超える長寿作品だ。「常に行き当たりばったり」で描いているが、ネタに困ったことはないという。「パタリロが勝手に話を動かしてくれる。他のキャラクターではこうはいかない。不思議ですね」。気になる結末については「考えたことがない。200巻までは描き続ける」と力強く宣言した。

 映画「翔んで埼玉」はブルーレイとDVDが9月11日発売。