戦時中、旧日本兵から性暴力を受けたと証言する中国人女性らの生涯を追ったドキュメンタリー映画「太陽がほしい」が8月から各地の映画館で上映される。班忠義監督(61)=広島県在住=は「人生を狂わされた彼女らが懸命に生きた記録を伝える使命がある」と話している。

 班さんは中国・撫順市生まれ。日本に留学し、大学院を修了した。1990年代、終戦後に日本に帰れなかった残留婦人の帰国支援に奔走。戦場での凄絶な性暴力を告発し続けた故万愛花さんが92年に東京で開かれた国際公聴会で証言中に気絶した光景に衝撃を受け、現地で何があったのか確かめたいと、中国・山西省で取材を始めた。