長崎市の田上富久市長は29日、8月9日の「原爆の日」の平和祈念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表した。被爆者が書いた詩を引用し、核兵器廃絶に向けた市民社会の役割を強調。日本政府に対して、核兵器禁止条約への署名・批准を求める内容。

 市は5月以降、被爆者や有識者ら計15人でつくる起草委員会を3回開催。会合では、核軍縮が停滞する現状を打開するために「市民一人一人が声を上げることが重要」などとの意見があった。憲法9条の維持に言及するよう求める声もあったが、田上氏は盛り込まない考えを示していた。

 平和宣言は、英語やフランス語など10カ国語に翻訳される。