川の上でカキ料理を提供する「かき船」が2015年、世界遺産・原爆ドーム(広島市中区)近くに移ったことを巡り、被爆者や市民団体が「料亭は追悼の場にそぐわない」などとして、移転のために国が運営会社に出した河川占有許可の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、広島高裁は26日、訴えを退けた一審広島地裁判決を支持し、市民団体らの控訴を棄却した。

 判決理由で三木昌之裁判長は一審判決と同様に「河川法などが定める景観保全の規定は個人の利益を保護するものではない」などと判断した。

 金子哲夫原告団長は「私たちの訴えの本質部分を検討せずに判断がなされたことは残念だ」と述べた。