11月下旬に来日したローマ教皇フランシスコ(83)が東京ドームでのミサの中で、静岡県一家4人強盗殺人事件で死刑が確定し、冤罪を訴え再審請求中の袴田巌さん(83)との接触を希望していたことが30日、カトリック関係者への取材で分かった。教皇が参列者と交流する機会に袴田さんに近寄って顔を合わせる予定だったが、会場で姿を確認できず、実現しなかったという。

 教皇は死刑廃止を訴えており、実現すれば死刑制度を巡る議論が深まるとの期待があった。関係者によると、ミサの前にバチカン関係者が教皇に袴田さんの情報を伝え、教皇も接触に強い意欲を示していた。