【ソウル共同】大韓航空を中核とする韓国の財閥、韓進グループで「お家騒動」が起きている。27日までの韓国メディア報道によると、大韓航空機内で乗務員のナッツの出し方に怒って離陸を遅らせ「ナッツ姫」と批判を浴びた趙顕娥元副社長(45)の経営復帰を、弟でグループトップの源泰会長(44)が遅らせたのが発端だ。

 大韓航空社長の源泰氏は、グループを率いてきた父、亮鎬氏が今年4月に急死したため5月に経営トップを継承。このころから姉と弟の間で不協和音が出始めた。

 顕娥氏は、2014年の大韓機を巡る騒動で副社長を辞職するまでは創業一家の中でも最も経営に積極的に関わってきたとされる。だが最近の役員人事でも経営復帰がかなわなかったことから、顕娥氏は源泰氏に対して不満を爆発させた。

 今月23日、顕娥氏は弁護士事務所を通じて声明を発表し、源泰氏の経営は家族で協力していくよう求めていた「父の遺訓」に反していると批判。これに対し源泰氏側は「国民と顧客の信頼回復こそが父の遺訓だと信じている」と反論している。

 亮鎬氏の死去後、グループの持ち株会社の株式は家族内で5~6%程度ずつ、ほぼ均等に配分された。一方で「物言う株主」として知られる外部の投資ファンドは約17%を保有。創業一家の1人当たりの所有率はこれより低いため、姉弟間の争いが激化した場合、経営権を安定的に維持することが難しくなる可能性もある。

 来年3月には株主総会が控えており、それまでに「姉と弟のけんか」(韓国紙)を収拾できるかどうかが焦点となる。