【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は20日、内戦下のシリアに関する公開会合を開いた。ドイツなど3理事国は、シリア政府の許可がなくても隣国のトルコとイラクから人道支援物資を搬入できるよう国連機関などに与えた権限を1年間延長する決議案を提出したが、常任理事国のロシアと中国が拒否権を行使し、否決された。

 物資搬入権限は来年1月10日が期限で、安保理の結論は越年する見通し。ロシアのネベンジャ国連大使は「国土の大半では政権が支配を回復し、物資搬入はもはや必要ない」と強調。シリアのアサド政権の権威を重視し、許可なしの搬入を嫌ったとみられる。